鍼灸師の臨床ひとり語り

きぎす鍼灸院(富山県高岡市)

技術の言語化

体操の内村航平さんが言ってました

技術の言語化が大事だ というようなことを。

 

それを聞いたとき、ダルビッシュ選手も言ってたな

と思い出しました。

 

そして、上達のプロセスを研究している 岡本浩一さん も

その辺のことについて 同様に、緻密に言及されてます。

 

各々の技術の世界に浸り、道を究めんとされている方は、

言語化することで 曖昧な状態の 不安定な感覚的コツを

加工して自分の技能に定着させていく側面があるのだろう と推測します。

 

鍼灸の場合は、逆にそのようなトップランランナーの方々が記した感覚的コツが

たくさんあります。

鍼灸師って客観的に見ると、何をしてるのか判らないからだと思います。)

 

それを一般の鍼灸師が自分のモノにできるかどうかは、

その文字の奥行き、あるいは行間を 読めるかどうか です。

 

自分の臨床と照らし合わせて、

その経験の範囲内で 書いた人が言っていることの意味を知る

 

実感が伴わなければ 本当の意味を理解していなければ

読み飛ばしてしまう 自分に響かないのです。大事な部分であっても。

 

だから、東洋医学をやる鍼灸師は、

臨床を繰り返しながら、同じ本たちを 何度も何度も読むのです。

「わからんところがなくなるまで読め」

先人は言います。

 

 

実際はこんな感じです。

あ~ここにずっと書いてあったのに~ もっと早く気づきたかったなぁ~。

 

何となく一度読んで本棚にあった本が、

少し上達してから読むと、

え~この本ってこんなに良いこと書いてあったんだ、、。

それが判るってことは 自分もちったー上達してんだな

 

〇〇については あの先生は何て言ってたっけ?

□□先生はこう言ってるな 自分はこう思った、、、

 

こんな風に少しずつ階段を上っていくのです。

 

ほかの分野の人にも 参考になったらいいな

と思って書いてみました。

 

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