鍼灸師の臨床ひとり語り

きぎす鍼灸院(富山県高岡市)

両足の浮腫み

駆け出し鍼灸師の頃のお話

特養での90歳のおばあちゃんの鍼灸治療

 

足がむくんでパンパン 押すと凹む 戻るのが遅い

靴も履けなくなってきている

顔や腕は皮膚がたるんでいる 皮下の水分が余剰な感じ

 

 治療は右尺中が虚、心包虚証で取った。

 本治法は曲沢(相火経水穴)が多かったはず。

 太陵(相火経土穴)の時もあったかもしれない。

 座位での治療、服は着たまま。

 厥陰兪~督兪あたりの兪穴や

 下肢局所では陰陵泉 胃経の三里ラインも使ったか。

 

娘さんとも仲良く、気の良いおばあちゃん。

頭もシッカリしていて、不都合なのは自分で歩けないことくらい。

 

よーく喋って話し出したら止まらない。

施術が終わって部屋を出るタイミングが、、、、ない。

なかば強制的にシャットダウンで退出。

 

そんな調子で

毎日はり治療を行って、月イチの体調管理の際 看護師さんたちがびっくり。

なんと体重が4kg減

 

足の浮腫みが減っていくのは感じていましたが、

そんなに変わっていたとは。。

看護師さんたちは 何で?何で~?といった感じ。

改めてお姿を観てみると、以前より小柄になっている。。

 

鍼灸学校を出たばかりの頃でしたが、

東洋医学の鍼治療ってスゲー威力、、、

そんな確信を得た、在りし日の思い出でした。

 

しかもその鍼が 刺してない。。。接触鍼だったのです。

びっくりですよね。

 

ベッドから自分で立ち上がれるようになった、

という案件でした。

 

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